★最終診断★
①急性喉頭蓋炎+頚部蜂窩織炎
②敗血症性ショック
③DIC
◆細菌性の急性喉頭蓋炎の起因菌は、ほとんどがH.influenzae type bであるとされているが、本症例では溶連菌迅速検査が陽性で、喀痰培養からD群溶連菌が検出されており、これが起因菌と考えられた。血液培養は陰性であった。
◆抗生剤の選択としては、H.influenzaeをカバーするためにCTRX(ABPC耐性菌を考慮)+口腔内嫌気性菌の可能性も考慮してCLDM+蜂窩織炎の起因菌としてGPCもあり得ると考えてVCMの3剤とした。
◆幸い本症例では初期治療に反応し、②③の状態からは離脱することができた。しかし咽頭の炎症はなかなか治まらず、気管内挿管が長くなったために気管切開。
◆その後は徐々に炎症が治まっていき、気管切開後、約1ヶ月でカニューレを抜去。リハビリ後、歩けるようになり元気に退院していった。
【結語】
本症例では、ほとんどが小児に発症すると言われている急性喉頭蓋炎が高齢者に起こったということ、その起因菌が恐らく溶連菌であったということ、さらに敗血症やDICの合併からrecoverでき、自力歩行退院までこぎつけたということより、非常に貴重で教育的な症例と思われた。
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